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2026.02.05

スタッフブログ

歯周病が糖尿病に影響する?予防する方法は?

こんにちは。高槻市の歯科医院「かわじ歯科」です。

「歯周病はお口の病気」と思われがちですが、近年では糖尿病をはじめとする全身疾患と深く関係していることがわかってきました。
特に歯周病と糖尿病は、お互いに悪影響を及ぼし合う“負の関係”にあるとされ、どちらか一方を放置すると症状が悪化しやすくなります。

本コラムでは、歯周病とはどのような病気なのか、糖尿病を中心に全身への影響、そして今日からできる予防方法までを、歯科医師の立場からわかりやすく解説します。
歯周病予防は、お口だけでなく全身の健康を守る第一歩です。

歯周病とはどんな病気?

歯周病とは、歯と歯ぐきのすき間にたまった細菌が原因で、歯ぐきや歯を支える骨が壊れていく病気です。初期段階では歯ぐきの腫れや出血といった軽い症状しか現れないため、気づかないまま進行してしまう方も少なくありません。

進行すると、歯を支える骨が徐々に吸収され、最終的には歯がグラグラして抜けてしまうこともあります。歯周病は日本人が歯を失う原因の上位に挙げられる病気であり、決して珍しいものではありません。さらに近年では、歯周病菌が血管を通じて全身に影響を及ぼすことが問題視されています。

歯周病が引き起こす5つの全身疾患

①糖尿病との深い関係(負の相互作用)

歯周病と糖尿病は、互いに悪化させ合う関係にあります。歯周病による炎症が続くと、体内で炎症性物質が増え、血糖値を下げるインスリンの働きが弱くなることが知られています。
その結果、糖尿病のコントロールが難しくなります。

一方で、糖尿病によって血糖値が高い状態が続くと、免疫力が低下し、歯周病菌に対する抵抗力も落ちます。
これにより歯周病が進行しやすくなるため、まさに悪循環です。歯周病治療を行うことで血糖値が改善するケースも報告されており、歯科と医科の連携が重要とされています。

②心筋梗塞

歯周病菌が血管内に入り込むと、血管の内側で炎症を起こし、動脈硬化を進める原因になることがあります。
動脈硬化が進行すると、心臓の血管が詰まりやすくなり、心筋梗塞のリスクが高まると考えられています。

③脳梗塞

心筋梗塞と同様に、歯周病による慢性的な炎症は血管に悪影響を与えます。脳の血管が詰まることで起こる脳梗塞も、歯周病との関連が指摘されている疾患の一つです。

④認知症

近年、歯周病菌や炎症物質が脳に影響を及ぼし、認知機能の低下と関係する可能性があることが報告されています。しっかり噛めなくなること自体も、脳への刺激が減る要因と考えられています。

⑤誤嚥性肺炎

歯周病菌を含む唾液や汚れを誤って気管に吸い込むことで、誤嚥性肺炎が起こることがあります。特に高齢者では、お口の清潔状態が肺炎予防に直結します。

歯周病を予防するためのセルフケア3選

①正しい歯磨きを身につける

歯周病予防の基本となるのは、歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)にたまる汚れを意識した歯磨きです。歯周病菌は、歯の表面だけでなく、歯ぐきの内側に潜むプラーク(細菌のかたまり)の中で増殖します。そのため、歯の表面をゴシゴシ磨くだけでは十分とはいえません。

歯ブラシは毛先を歯ぐきに軽く当て、小刻みに動かすのがポイントです。力を入れすぎると歯ぐきを傷つけ、かえって歯周病を悪化させる原因になることもあります。毎日の歯磨きを正しい方法で行うことが、歯周病予防への第一歩です。

②歯間ケアを習慣にする

歯と歯の間は、歯ブラシの毛先が届きにくく、歯周病菌が特にたまりやすい場所です。実際、歯ブラシだけではお口の汚れのすべてを落とすことは難しく、磨き残しが慢性的に続くことで歯周病のリスクが高まります。

そこで重要になるのが、デンタルフロスや歯間ブラシを使った歯間ケアです。これらを併用することで、歯周病菌の温床となる汚れを効率よく除去できます。最初は面倒に感じるかもしれませんが、毎日の習慣として取り入れることで、歯周病予防の効果は大きく変わってきます。

③生活習慣を見直す

歯周病は細菌による感染症ですが、その進行には生活習慣が大きく関係しています。喫煙は歯ぐきの血流を悪くし、歯周病に対する抵抗力を低下させることが知られています。また、睡眠不足や強いストレスが続くと免疫機能が乱れ、歯周病が悪化しやすくなります。

さらに、糖尿病との関係を考えると、食生活や運動習慣を整えることも重要です。規則正しい生活は血糖コントロールを助けるだけでなく、歯周病予防にもつながります。お口の健康を守るためには、毎日の生活全体を見直す視点も欠かせません。

当院での歯周病予防について

ブラッシング指導

歯周病予防の土台となるのは、毎日のセルフケアです。
かわじ歯科では、患者様一人ひとりの歯並びや歯ぐきの状態を確認したうえで、磨き残しが起こりやすい部位や、歯ブラシの当て方の癖を丁寧にお伝えしています。
自己流の歯磨きでは、知らず知らずのうちに汚れが残ってしまうことも少なくありません。正しいブラッシング方法を身につけることで、歯周病の進行を防ぎ、予防効果を高めることが期待できます。

スケーリング

歯石は、歯垢(細菌のかたまり)が硬くなったもので、歯磨きでは取り除くことができません。歯石の表面はざらついているため、歯周病菌が付着しやすく、放置すると炎症が続く原因になります。当院では、専用の器具を使用して歯や歯ぐきに付着した歯石を丁寧に除去し、歯周病が進行しにくいお口の環境づくりを行っています。

PMTC

PMTCとは、歯科医師や歯科衛生士が行う専門的なクリーニングのことです。普段の歯磨きでは落としきれない細かな汚れや、歯周病菌が集まりやすい部分を、専用の器具と研磨剤を用いて清掃します。
歯の表面をなめらかに整えることで、細菌や汚れが再び付着しにくくなり、歯周病予防だけでなく、お口全体の清潔維持にもつながります。

定期検診

歯周病は、一度落ち着いても再発しやすい病気です。症状が軽いうちは自覚しにくいため、気づかないうちに進行してしまうこともあります。
定期検診では、歯ぐきの状態や歯周ポケットの深さ、磨き残しの有無などを確認し、必要に応じて早めの対応を行います。継続的なチェックを受けることが、歯周病を予防し、長く健康な歯を保つための重要なポイントです。

まとめ

歯周病はお口の中だけでなく、糖尿病をはじめとする全身の健康に影響を及ぼす病気です。特に糖尿病とは互いに悪化し合う関係にあるため、早期の予防と継続的なケアが欠かせません。
毎日のセルフケアに加え、歯科医院での専門的な予防を組み合わせることで、歯周病のリスクは大きく下げられます。
お口の健康を守ることは、将来の全身の健康を守ることにつながります。気になる症状がある方は、早めに歯科医院へご相談ください。

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